鎮魂ひふみ祝詞で御霊を鎮める

祓いの祝詞は主に祓戸大神の鎮魂ふるたま祝詞や
陰邪気祝詞、須佐之男命魔除け祝詞などがあります。

中でもスサノオはさすが天神七代内の大神だけあり強力ですが
それに並んで鎮魂祝詞があります
なかなかネットでも見当たりません。

日本古来の鎮魂祝詞は八柱大神(八幡大神)

八幡大神は、かん(み)むすび・たかみむすび・いくむすび・たるむすび

たまづめむすび・おおみやのめ・おほみけつかみ・ことしろぬし

この八柱の神々のことで古代日本で天皇の御守護を祝い給う
西の院、東の院に分かれ、天皇の生活・政治を補佐する
八人の巫女を示します

その中の一人、大御巫女
(天照皇大神の高御座をお世話する巫女の長で伊勢内宮の斎主)

巫女の長である倭姫(福岡県筑後)が斎主の始まりです
九州王朝→伊勢に連れて行かれました。

神様からの贈り物

この八人の巫女が天神(天皇)をお世話し後世で八幡と呼ばれるように
なりました。大和朝廷がはじまる前は九州王朝の首都から程近い
八女という地名が八幡巫女の元院になります。

その頃の天皇が(にぎはやひ)になります
やがて戦になり大和が統一されました
出雲と同じで表が大和、裏が出雲という和ができた名残が
鎮魂祝詞の主人公である(にぎはやひ)を奉じる祝詞です。

祝詞文面に出てきます天細女命は、おほみつけかみ、の別名です
ちなみに稲荷大明神(うかのみたま)の別名でもあります。
狐は稲荷じゃないですよ。ただの動物です。

hitugumiya
鎮魂祝詞です

畏支也 賢所爾 八柱大神 及 櫛玉饒速日尊 天細女命平
かしこきや かしこところに しずまります

やばしらのおほかみ くしたまにぎはやひのみこと
あめのうずめのみことの

招奉令坐奉天 恐美 恐美毛 白久
ちきまつりませまつりて かしこみ かしこみも まらさく

高天原爾 神留坐須 神漏岐 神漏美乃命以氏
たかまのはらに かむづまります
すめらがかむろぎ かむろみのみことをもちて

饒速日尊丹 十種乃 神寶平 授天 事教給久 汝此天霊乃
にぎはやひのみことに とくさの かむたからを
さずけて ことおしえ たまわく いましこの
あまつするしの

瑞乃 神寶平 以氏 豊葦原乃 中津国爾 天降天
みづの みたからをもちて とよあしはらの
みづほのくにに あまくだりて

顕身蒼生乃 為爾 鎮祭氏 
うつしき あちびとくさの ために しずまりて

若痛所 有婆 
もし いたむところ あらば

此十種乃 神寶平 以天
このとくさの かむたからをもちて

一 二 三 四 五 六 七 八 九 十
ひ ふ み よ いつ む な や こ と



  
布瑠部由良々々登 布瑠部 如此為天婆 死人毛
ふるべゆらゆらゆらと ふるべ かくなしてば しにびとも

更爾 返生牟登 事教給比之隋爾
さらに かへりいきむと ことおしへたまひしまにまに

饒速日尊波 天磐船仁 乗天 河内乃 
にぎはやひのみことは あめのいはふねに のりて かわちの

国河上孝峯仁 天降着天 倭国 鳥見山麓乃 白庭仁
くにのかわ かみのいかるかたけに あまくだりて
やまとのくに とみのやまもとの しらにはに

遷奉斎奉給比 石上大神登 御号平 讃奉利氏
うつしまつり いはひまつりたまひて いそのかみの おほかみと
みなを たたへまつりて

大朝廷爾毛 毎年乃 十一月仁 永世乃 例登
おほみかどにも としことの とちまりひとつきに
なかきよの ためしと

鎮魂能 御祭仕奉良世 給邊留 事平 思比
たましづめの みまつりつかへまつらせ
たまへる ことを おもひ

尊美 今日乃 生日乃 足日爾 由貴乃 
たふとみ けふの いくひの たるひに ゆきの

大御酒 大御膳 雑々乃 物平 置足波之氏 供奉良久平
おほみき おほみけ くさぐさのものを
おきたらはして そなへまつらくを

相賞丹 聞食氏 仕奉留 布瑠部乃 神事平 賛給比
あひなべに きこしめして つかへまつる
ふるべの かむわざを たすけたまひ

幸給給比 給比氏 何某等我 家内野 親族波 諸々乃
さきはへたまひたまひて なにがしらが いへぬちの
うからやからは もろもろの

病平 速爾 癒之 給皮 諸々乃 紛事爾 忽爾
やまひを すみやかに いやしたまひ
もろもろの まがことを たちまちに

掃給比 直支 正支 固有乃 御霊平婆 寛仁 静仁
はらひたまひ なほき ただしき もとよりの
みたまをば ゆたに しずかに

身禮乃 中府爾 鎮之米 給比氏 浮禮 漂泊事無久
みの たまなかに しづめしたまひて うかれたまようことなく

外国乃 異教爾 惑事無久 心柱弥堅良爾
そとくにの けしきおしへに まどうことなく 
こころのはしら いやたかに

夜守日守爾 護恵美 幸閣 給閉戸
よのまもり ひのまもりに まもりめぐみ
さきはへたまへと

畏美 畏美毛 白須
かしこみ かしこみも まをす

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